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2008年02月05日

祝・『ミトコンドリアが進化を決めた』大ヒット!




 昨年末にみすず書房から刊行されたニック・レーン『ミトコンドリアが進化を決めた』は、おかげさまでベストセラーを驀進中です。私もオビ推薦文を書かせていただきましたが、それよりも尋常とは思えないほど力の籠もった(?)田中雅嗣先生の解説文が効いたのでしょうね。
 そのオビにタイトルが出ている拙書『ミトコンドリアのちから』(新潮文庫)も、昨年夏の刊行以来、堅調に売れてきましたが、ここへきて『ミトコンドリアが進化を決めた』の波と、太田成男先生の水素水研究が注目されてきていることもあって、順調に回転している様子。

 ニック・レーンは丹念に学術論文を読み込み、そこから大胆な空想や発想を働かせて、現在ではまだ決して真実とはいえないがわくわくするような科学のロマンを描き切ったのだ、と評価することができるでしょう。
 一方『ミトコンドリアのちから』は、今後10年間ではまず覆ることがないであろう科学の事実を積み重ねてゆくことで、科学の迫力とロマンを描こうとしたのだ、といえましょう。
 ぜひ両方を読んで、ふたつのロマンを堪能していただきたいと思います。ロマンの描き方は対照的でも、どちらも科学の面白さを描いていると信じています。

 特に瀬名の本を小説しか読んでいないという方には、ぜひ『ミトコンドリアのちから』をお薦めしたいです。これは一貫して抑えた筆致で書いていますが、その情熱と内容はニック・レーンにひけをとらないと信じています。私の科学ノンフィクションの中ではもっともよい出来だと思いますので、ぜひここから入っていただければ嬉しいです。
 旧版『ミトコンドリアと生きる』をお持ちの方も、ぜひ再読を。全体の8割は新原稿ですので、後悔させません。

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posted by 瀬名秀明 at 03:11 | TrackBack(0) | 読んで書く、書いて読む | 更新情報をチェックする
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