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2007年11月19日

宙を描くもの

書き下ろし小説の執筆が切羽詰まっているわけですが、合間を縫って仙台市こども宇宙館の宇宙劇場に行ってきました。18年前に開館したこども宇宙館も今年の12月27日に閉館が決定しており、その後の業務は新・仙台市天文館に受け継がれます。
この仙台市こども宇宙館は拙作『虹の天象儀』のプラネタリウム番組を制作していただいた思い出深い場所ですが、閉館に伴ってプラネタリウム番組も今回の作品で最後。ということで「どうやってプラネタリウム装置は星空や番組を映し出しているか?」をプラネタリウム自身が語るという番組『宙(そら)を描くもの』が上映されているのです。
このような内容のプラネ番組は全国でもかなり珍しいはずで、その意味でも必見のプログラム。初音ミクが「初めての音は何でしたか?」と歌うとみんなウルウル来てしまうように、プラネタリウム装置自身が次々と自分の性能を説明してゆくこのお話は、なかなか萌え(燃え)るものがありますね。実は『虹の天象儀』関連の講演をやるとき、いつもプラネタリウムのセッティングの様子をわざわざ映し出してもらうよう頼んでいるのですが、まず基本の位置に惑星や恒星がリセットされて、そこから星々が一斉にその日の夜空へと散ってゆく動きは何度見てもわくわくします。今回の番組も、そういった「機械としてプラネタリウム装置のすごさを前面に押し出そう」という試みなのでしょう。
個人的な感想ですが、やはりプラネ装置そのものは実にロマンチックで見事なバーチャルリアリティ装置だと改めて実感しました。こども宇宙館の装置は「宇宙型プラネタリウム」といって、例えば土星付近から太陽の方向を見た光景とか、火星に立って見上げた星空なんかも映すことができます。プラネ番組ではこれにスライドプロジェクターの効果を組み合わせるわけで、今回の番組ではこちらのプロジェクターもかなり詳しく説明されていました。ただ、やっぱりスライドの表現力はプラネ本体に比べると平板なので、もしスライドプロジェクションの技術が今後飛躍的に発展したらすごいことになるのだろうなと思わせるものがありました。
ところで仙台市こども宇宙館のマスコットで、世界一の音声認識能力とコミュニケーション能力を誇るロボット「おとじろう」の行く先は、まだ決まっていないのだそうです。ぜひ新天文台に連れて行ってほしい……。

テレビ番組「報道特集」では、アンチエイジングの特集。『ミトコンドリアのちから』の共著者である日本医科大学の太田成男教授が、飽和水素水の研究成果を迫力ある実験データで示していましたね。いろいろ取りざたされることも多い水素水ですが、みなさまはこれをどう考えますか? 『ミトコンドリアのちから』でも水素水を取り上げましたが、その部分はかなり慎重に言葉を選んで書いています。いまこのテーマについて語ろうと思ったら、実にタフな「科学力」が求められると思います。

それでは原稿に戻ります。
posted by 瀬名秀明 at 03:29 | TrackBack(1) | 読んで書く、書いて読む | 更新情報をチェックする
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