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2006年11月01日
贈る物語 Wonder
【新刊】瀬名秀明編『贈る物語 Wonder すこしふしぎの驚きをあなたに』/光文社文庫/2006.11.20/ISBN4-334-74157-6/本体686円/初刷30,000部 【amazon】【bk1】【広告】
目次
はじめに
第一章 愛の驚き
夏の葬列 山川方夫
愛の手紙 ジャック・フィニイ/福島正実訳
窓鴉 式貴士 画=エドワール・マネ/アラン・ジェイムズ・ロビンスン/ギュスターヴ・ドレ
雨傘 川端康成
第二章 みじかい驚き
よけいなものが 井上雅彦
蟻の行列 北野勇作 イラスト=森川弘子
絵の贈り物 画=福田隆義
老年 藤沢周平
夜のリフレーン 皆川博子
草原の人形 眉村卓
渚の風景 佐藤愛子
ルーツ 河野典生
返書 赤江瀑
雪に願いを 岡崎二郎
第三章 おかしな驚き
ニュースおじさん 大場惑
江戸宙灼熱繰言 いとうせいこう
第四章 こわい驚き
鏡地獄 江戸川乱歩 画=片山健
托卵 平山夢明
第五章 未来の驚き、「私」の驚き
戦士たち 光瀬龍
ひとつの装置 星新一
太陽系最後の日 アーサー・C・クラーク/宇野利泰訳
おわりに
文庫版あとがき
少し長めの「文庫版あとがき」を追加。このあとがきは気に入っている。
ところで、第二章で説明した「ショート・ショート」という形式の成り立ちについて。昔の雑誌は、前半に上質な紙を使い、後半にやや粗悪な紙を使っていた。小説が掲載されるとき、冒頭部分は前半のほうに掲載されたけれど、そこから「○○ページへ続く」と書かれていて、後半は雑誌の最後のほうに掲載されていた。でも物語がいいところで中断されるので興が削がれる。だからいっそのこと、2、3ページで終わる短い話を掲載してしまえ、と「コスモポリタン」誌が考えたところ企画は大ヒット。他誌でも真似をするようになり、ショート・ショートの形式が定着した……ということなのだけれど、これを最初にやった作家が誰なのかを書くのを忘れていた。実はこれ、サマセット・モームなのだね。俺も最近まで知らなかった。このときのモームのショート・ショートは、『コスモポリタンズ』(ちくま文庫)にまとめられている。
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