プライベートパイロットの実地訓練のため、カリフォルニア郊外へ行ってきた。平気で摂氏46°くらいになる場所で、連日のように山の向こうから入道雲のような煙が上がる。自然発火で山が燃えるのだ。
プレソロワークスは何度かこなしたが、ファーストソロフライトまでは辿り着けず。まあ自分のペースで進めるつもりだ。今年中にもう一度訓練に行こうと思う。渡米中、ある人からメールでいただいた「飛行機の扱いスキルは終わりなしの世界ですから、今後安全に永く、ながく楽しむことではないでしょうか。」とのアドバイスをゆったりと受け容れたい。
現地では仕事をしないと決めていたので、本が読めるかと思いネヴィル・シュートなどの飛行機小説をいくつか持っていったのだが、空いた時間はもっぱらテキスト類を読んでいたので実際にはあまり進まなかった。少し読んだ本といえば、エルストン・トレヴァーの『Flight of the Phoenix』くらいか。行き帰りの成田エクスプレスと旅客機の中ではジョーゼフ・コンラッドを読んだ。トレヴァーの小説は名作映画の原作だが、この作者ってアダム・ホールの別名だったのか。コンラッドは現在進行中のノンフィクション『〈境界知〉のダイナミズム』との絡みで。コンラッドの描く「ノーウェア」や「シャドウライン」にこのところ惹かれている。ケンイチやユウスケの問題意識を鮮明にするためには、いつか彼らをコンラッドと対峙させなければならないだろう(シリーズが続けばの話だが)。『〈境界知〉のダイナミズム』ではスタニスワフ・レムをコンラッドに結びつけたい。
帰国後は東北大学機械系のオープン講義とオープンキャンパス。溜まっていたゲラ等の処理。雑誌「d/sign」で鈴木一誌さんとおこなった対談の原稿の直し。ものすごい分量がある。これは本当に面白い記事になっていると思うので、ぜひ多くの人に読んでほしいと願っている。
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2006年07月29日
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