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瀬名秀明の課外ゼミ[flight]+東北大学キャンパス散歩

2006年02月24日

サンノゼ・ダラス旅行 その3

16日は午前10時にAmerican AirlinesのミュージアムであるC. R. Smith Museumへ。D/FW空港のそば、というより空港の敷地内にある?(ここにも情報あり)
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ここの目玉は、外からもよく見える銀色のDC-3!
操縦席は時代を感じさせる。中央に見えるレバーは、いまのコマーシャルエアラインのコクピットと違って、微妙な調整を人間がおこなっていたことを窺わせる。コクピットへの通路の脇にあった通信機器も剥き出しで、たぶんパイロットが自分で修繕したりしたのだろう。いまはかなり自動化されているが、このときはパイロットの経験がものをいっていたわけである。当時は気象レーダーもない。しかも1万フィートくらいまでしか飛べなかったはずだから、雲の中を飛ぶことになる。とうぜん揺れるし、雲の動きを熟知していないといけない。コパイロットの役目は、どういう日にどういう雲が現れるかを頭の中に入れておくことだったろう。
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お昼はマークや訓練生の人たちと一緒にBBQハウスでランチ。木曜会といって、毎週マークがおこなっているらしい。
感心したのは、スタッフの女性がまずマーク用の椅子を少し傾けて、他の人が座らないようにさりげなく指示したこと。俺とAさんの席はその両隣であった。このような気配りが行き届いていて、大人の社会だと思わせるところがある。
訓練生は各国から来ていたが、軍人もいれば民間の旅客機のパイロットもいた。俺のようにつたない英語をしゃべる人間にも、きちんと接してくれる。Aさん曰く、「向こうのパイロットは、決して『あなたは英語がお上手ですね』とはいわない。それは逆にいえば『おまえはATC(航空管制とのやりとり)ができるのか』といっているようなものだから、失礼に当たる」のだそうだ。マークが食事の途中でテーブルの端に座っているパイロットをわざわざ指名し、「この前聞いたあの面白い話を聞かせろ」という。パイロットはそれを受けて、自分のフライトの経験談を話す。こうして各国の航空事情が皆に共有されるという仕組み。
小説に出てくるパイロットはエキセントリックな人が多い。もちろんそういう人もたくさんいるだろう。だがそうでない、大人の魅力に溢れた人もたくさんいる。この多様性をかいま見ることができただけでも嬉しかった。

午後はHiger Powerの建物内にあるボーイング737のモックアップコクピットで、Aさんの教習を見学。フライトするまでの手順を最初からすべて(マニュアルのリストを確認しながら)ひとつひとつおこなってゆく。実際にスイッチを入れてゆくのは、パネルだけの模型とかなり感覚が違う。
アメリカの飛行機は誰でも乗れるようにつくられているが、フランスのエアバスはシークエンス主義。このあたりがお国柄の違いか。ただしエアバスも今後はボーイング式に変えてゆくらしい。人間、慌てると昔習った手順につい戻ってしまいがちで、フランスのような感じだと事故が起きやすいからだとか。

Higer Powerのスタッフのブレンダさんが、なんと『パラサイト・イヴ』のゲームを知っていた。こういうとき、スクウェアにゲーム化していただいてよかったと心から思う。
最後にマークからメダルと737 type ratedのキャップをいただく。メダルはHigher Power Aviationのトップページにあるもの。

夕方は近くのショッピングセンターでぶらぶら。中華料理を買って帰り、夜はモーテルで飲む。

17日はレンタカーでダラスへ移動。
まずはオズワルドがJFKを狙撃した教科書ビルディングのsixth floor museumへ。
実際に窓から狙撃の現場を覗いてみると、木立が視界を邪魔していることがわかる。つまり本当に一瞬のタイミングでなければJFKを撃てなかったはずの場所である。映画『フルメタルジャケット』で、「オズワルドは海軍だった。おまえたちも同じように射撃の名手になれ」と教官がハッパをかけるシーンがあるが、まさに神業に近い。
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昼過ぎに、ダラスの北部に位置するアディソン空港へ。このすぐ横にあるAmerican Flyersに行き、Aさんは明日以降のCFI免許更新の手続きを取る。

それから、近くのCavanaugh Flight Museumへ。
パンフレットを見て、「複葉機StearmanとAT-6 Texanに乗れる!」と書いてあったのでびっくりしながら勇んで見に行ったのだが、複葉機は外気が寒すぎるということで却下、AT-6は操縦士がいまいないということだった。残念。Stearmanのほうはさほど珍しくないようだが、AT-6に乗れるなら250ドルも決して高くない、らしい。次に来たときチャレンジしてみよう。
ここのミュージアムの飛行機は、すべていますぐにでも飛べる状態に整備されているようだ。エンジンの下部にドラム缶の蓋が置かれている。これはエンジンからオイルが漏れ落ちてくるからで、つまりはいつでも飛べる状態になっているということ。
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夜は近くの「Texas de Brazil」というステーキバイキングのレストランへ。とても混んでいたが、食べ放題なので意外と安いかも。
(以下つづく、たぶん)
posted by 瀬名秀明 at 00:00 | TrackBack(0) | 飛行機の話 | 更新情報をチェックする
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